研究課題
若手研究
骨細胞は骨基質中の約 90%を占め、骨細管に取り囲まれた骨細胞突起を無数に伸ばしてネ ットワークを形成し、機械的刺激を受容する。しかしながら、骨細胞は骨基質深くに存在することから、骨細胞が機械的刺激を受容する過程を観察することは困難であり、そのメカニズムは不明である。申請者は、過去に骨細胞突起と骨細管の間で生じる流体剪断応力に注目し、機械学習を応用することで、両者の三次元的形態を解析する手法を確立した。本申請では、骨代謝異常状態における骨細管の形態変化を三次元的に解析し、その結果を基に流体シミュレーションを行うことで、骨組織の流体剪断応力による機械的刺激受容メカニズムの解明を目指す。