研究課題
若手研究
活性酸素種(ROS)は、局所の炎症反応を増強するが、TMJ-OAの炎症巣においてROSがどのような影響を示すのか、分子レベルでは明らかとされていない。これまでに、FLS1細胞にROSとしてのH2O2を作用させた際に、好中球の走化性を高めるケモカインCXCL15の発現が、MEK/ERKを介した細胞内シグナルにより増強されることを明らかとして報告されている。これらのシグナルが、CXCL15以外のケモカインなどの発現に係る可能性も十分に考えられる。今回、この酸化ストレス環境下のFLS1細胞における各細胞内シグナルが、如何なるケモカインなどの発現を誘導するのかの全容について明らかとする。