研究課題
若手研究
咬合異常の累積は脳・心疾患ならびにサルコペニアのリスクとなる可能性を示唆することが報告されているが、その発症メカニズムについては不明である。最近、研究代表者は下顎切歯にレジンを装着して開口負荷による咬合異常マウスモデル (BOモデル)では、血中アンジオテンシンII 濃度が上昇し、レニン-アンジオテンシン系が活性化していることを明らかにした。また先行研究より傍糸球体細胞からのレニンの分泌には、βアドレナリン受容体の重要性が報告されている。以上の研究成果を踏まえ、「咬合異常の累積に伴う心疾患ならびにサルコペニアの発症に、レニン-アンジオテンシン系の活性化が関与する」という仮説をたて検証を試みる。