研究課題
若手研究
近未来の医療において、再生臓器を工業製品のように扱う必要が生じると考えられるが、製造コストや安全で均質な臓器保存管理法など、問題点は多い。申請者はこれまでの研究で、歯胚器官培養法を用いたスクリーニングモデルを構築し、冬眠様低代謝状態を誘導することで、1ヶ月にもわたる長期間の器官発生の停止とその後の再発生を可能とする技術を開発した。さらに、網羅的遺伝子解析により低温時に誘導されるcold shock protein (CSP)を同定した。そこで本研究では、CSPの機能解析を通して、低温による低代謝状態が器官発生に与える影響の解析を目的として研究を行う。