研究課題
若手研究
IAV-Sの抗原性の多様性に着目した疫学的研究が世界各地で行われてきた。IAV-Sはしばしば抗原性がヒト季節性IAVとかけ離れており、ワクチン接種や既往感染で獲得された免疫を回避しヒトで流行する恐れが指摘されてきた。しかし、それらのIAV-Sがヒト細胞に感染した際どのような挙動を示すか実際に解析した例はほとんどない。本研究は、IAV-Sがヒト細胞で実際に効率的に増殖できるのか、そして増殖できないとすれば増殖サイクルのどの段階が障壁となっているのかを実験的に検証する。これによって、IAV-Sのパンデミックリスク評価の具体化と精緻化のための基盤情報を提供する。