研究課題
若手研究
北海道では、近年都心部でのキツネの目撃例が増加しており、室内飼育犬からもエキノコックス感染が確認されている。児童はペットとの濃厚な接触機会歴が多いため、小児エキノコックス症の潜在的な感染流行が懸念される。本研究では、環境省が実施する疫学調査の枠組みを利用して、小学6年生を対象とした採血検体の収集及び抗体測定、質問票による調査を通じて、北海道の一般集団児童におけるエキノコックス抗体の保有について評価を行う。これにより、より大規模な小児の一般調査、抗体を保有する児童への早期介入、及び媒介生物の除虫治療などの提案に繋がる波及効果が期待できる。