研究課題
若手研究
梅毒は、大動脈疾患などの致死的な合併症を引き起こす可能性があり、公衆衛生上重要な感染症である。2010年から2022年にかけて、梅毒患者は急増したが、その背景は明らかでない。また、稀な疾患とされる梅毒性大動脈疾患は、散発的に報告され続けており、実際、非梅毒患者と比べて梅毒患者はどの程度大動脈疾患による死亡リスクが高いのか、大動脈疾患による死亡の何%が梅毒によって引き起こされているのかは明らかでない。本疫学研究は、日本の大規模コホートの保存血清を用いたコホート内症例・対照研究により、一般集団における梅毒の生涯有病率、梅毒有病と関連する社会的要因、並びに大動脈疾患死亡への梅毒の関与を明らかにする。