研究課題
若手研究
危険ドラッグの一種であるピロリジノフェノン誘導体 (PPs) は、法規制を逃れる目的などでその構造が改変されたことにより強力な神経細胞毒性を示すことが知られている。PPsは、若年層の薬物乱用のきっかけとなっているが、その慢性的な摂取による精神病や薬物依存症の発症機序は明らかとなっていない。そこで本研究では、PPsの依存症発症の一因となる薬物耐性化に着目し、PPsを用いて耐性化細胞の樹立及び発現変動遺伝子の解析を行うこととした。本研究は、PPsを用いた薬物耐性評価系の確立や耐性化マーカー遺伝子の発見などの研究成果に基づいた薬物依存症の治療法開発への貢献が期待される。