研究課題
若手研究
出血・外傷が引き起こす合併症のひとつに血液凝固障害があり、凝固系・線容系の過剰な亢進や抑制が問題になる。特に、血液循環障害による組織低酸素状態は線溶系を亢進させる要因とされている。しかし、出血様式の違い(動脈性出血・静脈性出血)による各臓器の循環障害の差異や、それに伴う凝固系・線容系が受ける影響についての報告は多くない。本課題では①「出血様式の違いが各臓器の循環障害に及ぼす影響の評価」、②「出血様式の違いによる血液凝固障害の評価」の研究を行う。血液凝固障害と各臓器の循環障害の関連を明らかにすることを目的とした本研究の成果は、出血性ショックや血液凝固障害の基礎的知見に繋がると考える。