研究課題
若手研究
手術室における体位別褥瘡発生率は、腹臥位が最も高い。これまでの褥瘡予防のための基礎研究において、腹臥位における機械的および生理学的要因に基づく骨突出部の皮膚軟部組織変形を検討してきた。その結果、皮膚軟部組織の変形量を予測できるパラメータを明らかにすることができた。本研究では臨床研究において、このパラメータを基に腹臥位手術の褥瘡発生におけるカットオフ値を明らかにし、褥瘡発生予測スケールの開発を目指す。これにより、カットオフ値を超える褥瘡発生リスクの高い患者をスクリーニングすることができる。また、これらの患者により的確かつ必要なケアを提供でき、腹臥位手術の褥瘡予防に貢献できる。