研究課題
若手研究
脳梗塞モデル動物を用いた生理・薬理実験によって、膀胱機能だけでなく尿道機能が障害されること、尿道閉鎖圧に関与する交感神経路の下行路の減弱が薬剤抵抗性の原因であることが分かっている。しかし、尿道閉鎖圧に関与する大脳の投射経路とその障害機序は不明である。脳卒中患者の尿失禁が骨盤底筋体操で改善する予備データから、骨盤底筋体操は、脳内の当該神経回路に可塑性誘導をもたらし、尿失禁を改善する可能性がある。本研究では、脳卒中後の難治性尿失禁に対し動物実験で脳内の障害機序を、脳卒中患者に対して申請者が考案した骨盤底筋体操の上位中枢に対する有用性を脳機能イメージング解析で明らかにし、新たな治療体系を構築する。