研究課題
若手研究
認知症前段階とされる主観的認知機能低下(SCD)や軽度認知障害(MCI)の時期は,認知機能低下の進行予防に重要な時期である.国際的に,身体的不活動や社会的孤立等の認知症危険因子への対策が必要と提言されたが,余暇活動や社会参加は客観的な測定が困難なため認知症予防に向けた検証が遅れている.本研究は,認知症前段階とされる高齢者の社会参加の実態を客観的に評価し,その結果をもとに社会参加促進プログラムを作成,実践し,その効果を検証する.認知機能低下の進行予防として,余暇活動・社会参加への介入による効果を提示することは,わが国の認知症予防および認知症共生社会に向けた支援システム構築の発展に寄与する.