研究課題
若手研究
脳の覚醒機構をリアルタイムで反映する指標として瞳孔径が注目されている。研究代表者は、これまで運動でも瞳孔が応答し、それが急性運動による気分好転や認知機能向上効果を予測することを解明した。この成果は、運動による情動・認知への効果の神経基盤を説明するものとして、さらにはスポーツ実践中の脳活性マーカーとして期待された。しかし、瞳孔応答は様々な要因の影響を受けるため、運動中の瞳孔拡大が何に決定されているのかその機構は未だ決着をみない。そこで本研究では、発達や体力水準、光環境、認知負荷、末梢・中枢機構といった多層なレベルから運動瞳孔応答の決定要因を整理することでスポーツ神経科学の新ツール確立を目指す。