研究課題
若手研究
近年は地球温暖化の影響により,熱中症の被害が増加している.特に体温調節機能が低下している高齢者において,死亡事故が増加しており対策が必要である.その中で暑熱順化が重要であると提言されている.動物実験において暑熱順化は暑熱曝露から2週間で生じ,モノアミン含有量は体温調節中枢や運動中枢で適応的な変化を見せることが示されている.しかし,高齢モデルでも同様の変化が生じるかは不明である.本研究は高齢ラットを用い,体温調節機能の低下には脳内モノアミンが関与していると仮説をたて,この仮説を検証し,高齢者が安全に暑熱順化するための方法の神経基盤を明らかにすることを目的に実験を行う.