研究課題
若手研究
味覚の受容器である味蕾は、味蕾細胞によって構成されている。味蕾細胞の内、味受容細胞は味覚情報を伝える神経線維と味蕾内でシナプスを形成する。味受容細胞の寿命は10日から20日であるため、味蕾内では常にシナプスの形成と消失を繰り返している。味蕾には機能と形態の異なる2種類のシナプスが存在するが、味受容細胞が幹細胞から分化した後、いつ、どのようにシナプスが形成・消失するのかは明らかになっていない。また、個体発生のいつ頃からこれらのシナプスが形成されるのかについても断片的な情報しかない。本研究では、これまで明らかにされていない味受容細胞のシナプス形成・消失の過程を明らかにする。