研究課題
若手研究
DOHaDは、胎生期・発達期における栄養・ストレスを含む環境要因が成長後の慢性疾患発症リスクに影響を与えるという医学的な理論であり、癌や生活習慣病などでは疫学的に証明されている。近年、このDOHaDに注目が集まり、母親の肥満が子の獲得免疫に異常を及ぼすことが実験的に示され始めている。しかしながら、母体由来の脂質栄養が、子の免疫系、特に中枢を担う自然免疫に及ぼす影響とその分子メカニズムはいまだ明らかではない。本研究では、妊娠期の食事が母親の状態に大きく影響する脂肪酸栄養にフォーカスし、発達期における脂肪酸栄養が樹状細胞の機能的・構造的ネットワークをどのように制御するのか、その分子基盤を解明する。