研究課題
若手研究
申請者は筋萎縮について研究する中で、模擬微小重力環境下においてセラストロールがHSP70を介してIGF-1シグナル伝達を賦活化し、筋タンパク質分解を抑制することを明らかにした。しかし筋タンパク質は常に合成と分解を繰り返し、そのバランスで骨格筋量は保たれている。本研究では、①セラストロールのIGF-1経路における筋タンパク質合成促進作用を明らかにし、②セラストロールの標的タンパク質の同定および作用機序を解明する。この分子基盤をもとに、③廃用性筋萎縮モデルマウスにおけるセラストロールの筋萎縮抑制効果の検証を行う。これらの研究を通じて、筋萎縮を予防する新しい栄養学的アプローチ法を確立する。