研究課題
若手研究
血管石灰化は糖尿病や慢性腎臓病、高齢者などに多く認められる現象であり、心血管疾患による死亡リスクを増加させる。近年、亜鉛やマグネシウムなどの微量栄養素がリン酸カルシウムの成長を物理化学的に阻害することが明らかになり、血管石灰化の予防における食品因子の重要性が浮かび上がってきた。本研究では、リン酸イオンとカルシウムイオンの相互作用を阻害し、血管石灰化を抑制する食品因子を探索する。物理化学的なスクリーニング方法と生体利用率の解析を組み合わせて血管石灰化を抑制する候補物質を選定し、最終的に血管石灰化モデル動物にて予防効果を検証する。本研究により、血管石灰化を予防する新たな食事療法の確立を目指す。