研究課題
若手研究
認知症患者の約50%にみられる脳小血管病は,加齢に伴い増加し認知機能低下と関連する.しかしながら,脳MRIは臨床医の目により定性的に評価されてきたため,脳小血管病の疾患重症度を示す定量的な指標は確立していない.本研究は,約150人の地域在住高齢者の脳MRI検査データ等を用いて,脳萎縮のみならず,脳血流,白質の微細構造など新たな撮像法から得られる多数の特徴量の中から,有用な画像バイオマーカーについて検討する.さらに,それらのバイオマーカーを受診者にフィードバックし,脳の健康状態を把握する一助となることを目指すものである.