研究課題
若手研究
本研究の目的はN体問題等で実績をもつ高速多重極法 (FMM) の優れた計算特性を保持したまま線型方程式の直接解法へ応用する方法を提案し,さらに光や音の散乱場解析へ展開し高速直接解法としての性能を検証することである.行列分解等に基づく直接解法の加速にはアルゴリズムの陽な階層行列表現を必要とするため,マトリクスフリーな手法であるFMM の優れた計算特性を可能な限り保持したまま階層行列化する近似手法・変換手法を追求する.