研究課題
若手研究
振動するもの(振動子)の集団がリズムをそろえる現象を同期という。同期が生じるか否かは、振動子間の相互作用(結合)に依存するため、振動子系の観測データから結合を推定することは重要な課題である。本課題では、「同期した振動子間の結合推定が難しい」という経験的に知られた未解決問題に挑む。具体的には、(A)位相縮約理論に基づいたアイデアで同期/非同期によらず高精度な結合推定を可能にし、(B)同期が結合推定に与える影響の観点から、代表的ないくつかの推定手法を整理する。