研究課題
若手研究
大気-雪氷面間で交換される熱による表面融解は,グリーンランドの氷河表面の暗色化(=日射吸収率の増加)を加速させ,大量の氷河の質量損失を引き起こす.このメカニズムに対し,本研究では雪氷面の粗度の現地観測とドローンによる表面地形の起伏度の測量に加えて積雪表面の粒径を測定することで,積雪期から融雪期にかけて①乱流熱フラックスと粗度,②周辺環境の経時変化,および③それらの相関を詳細に検証する.そして,「乱流強度や乱流熱フラックスの多寡に対する上記3要素の依存度は経時的に変遷するのか」という,氷河暗色化メカニズム解明に資する知見を提示する.