研究課題
若手研究
地球温暖化に伴う気候変動の影響が顕在化する昨今において、その予測の最大の不確定要因である氷晶核粒子の理解向上及び、数値モデル内における適切な表現に則る精緻化は重要である。しかしながら、その障壁として氷晶核粒子として働くエアロゾル粒子の動態把握に対する未理解が挙げられる。本研究では粒子捕集試料における氷晶核粒子濃度の直接計測法と粒径別粒子均一捕集を組み合わせることで、実大気におけるエアロゾル粒径別の化学成分と氷晶核特性を測定し、粒子種-粒径分布-氷核特性の関係性を明らかにすることを試みる。これは氷晶核粒子として働く粒子種の動態把握と実大気における各粒子種の氷核特性の解明につながる。