研究課題
若手研究
本研究はポスト資本主義の1つの可能性としてコミュニティ経済論に注目する。倫理的な価値を求めるコミュニティレベルの運動は、倫理的な経済上の決定が相互依存の形でなされ、新しい方法で経済活動を行う機会を生み出す。本研究では、これまでの関連研究で事例が示されていないアフリカにおいてコミュニティ経済の事例を検討することにより、その活動がグローバル化できるかを問う。本研究ではタンザニア・モロゴロ市及びその周辺の混合粥加工女性グループの発展の事例を分析し、これまでに明らかにされた社会的関係の強化の他にどのような社会的価値を生んでいるか、どのようにコミュニティ経済の振興に影響しているかについて明らかにする。