研究課題
若手研究
タンザニア連合共和国のザンジバルアカコロブス(以下コロブスザル)と地域住民の関係は過去20年で大きく変化した。コロブスザルは「木炭」を拾って食べる行動が以前から知られ、地域住民からは「毒ザル」と呼ばれて“害獣”とされてきた。しかし、2004年に生息地が国立公園になったことを機に「炭食い行動」自体が観光客に人気を集め、現在では地域の観光資源となっている。本研究では「炭」を軸に大きく変化した両者の関係を、①コロブスザルへの生態調査と、②地域住民への社会調査を通して、「なぜ炭を食べるのか」と「地域住民はいかにして”害獣”を受けいれたのか」を検証し、地域における野生動物との“共存”を考える。