恋愛関係内で生じる暴力は,慢性化していくほど被害者に与える心身のダメージが大きくなり回復が困難になることや,暴力の重篤化及び犯罪へとつながる可能性が増加することが予想される。そのため,暴力を伴う危険性がある恋愛関係を暴力が生じる前に発見して対応することができれば上述した問題を未然に防ぐことが可能となる。 本研究では,暴力の前段階に生じやすい束縛や強い恋人への分離不安を手掛かりとして、暴力を伴う危険性がある恋愛関係を捉える方法を考案する。そして、その段階にある青少年の人物像の特徴を精神的健康などの指標から明らかにすることで,青少年と関わる支援者に有益な知見を提供することが目的である。
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