研究課題
若手研究
日常生活において音は360度方向から到来し,受聴者や音源の移動によってその相対的位置関係も動的に変化する。近年の心理学研究では,音の到来方向の違いや音源の移動により,音の知覚特性や情動反応が異なることが分かっている。一方,騒音など音環境評価の研究において音の到来方向を考慮した研究は非常に少ない。音環境評価においても,音の到来方向の違いにより,異なる反応が得られることが予想できる。本研究では種々の音源から放たれる音に関して,その到来方向の違い・変化により,音の大きさ知覚や情動反応に影響が現れるかについて探索的検討を行う。また得られた知見の音環境評価への応用を試みる。