研究課題
若手研究
ヒトは骨格を靭帯と筋で支持することで姿勢を維持しており,直立したヒトの脊椎はS字カーブを描くが,座位時には脊椎形状が崩れやすく腰部に痛みや不快感が生じる.この際,意識的・無意識的に姿勢を変化させることによって緊張感をほぐすことが多いが,定量的解析はいまだ行われていない.また,ヒト本来の姿勢である立位と座位では骨盤への荷重伝達が異なるが,立位時の応力環境を考慮した座位姿勢の検討はこれまで行われてきていない.そこで,本申請課題では,腰部負荷の少ない座位を提案することを目的として,立位環境を模した座位姿勢と推移する座位姿勢の計測を行い,筋活動を考慮した力学環境の解析を行う.