研究課題
若手研究
本研究では近視に焦点を当てる。特に、眼球の力学的変化の源と考えられるミクロな組織構造の変化に着目し、超音波の散乱現象をベースとした超音波定量評価技術による強膜および脈絡膜の眼球全体にわたる評価手法の開発を目指す。近視が進行するとコラーゲン線維の構造が変化し、結果的に眼球が軸方向に伸長することが知られているが、眼球全体にわたる変化については測定手段がなくこれまで議論されてこなかった。本研究で開発する技術により、これまで力学特性解析に使用されてきた摘出組織前提の解析では成し遂げられなかった眼球全体にわたるミクロな構造観察が実現することが期待される。