研究課題
若手研究
早産低出生体重児や合併症を持つ新生児において人工呼吸器管理は必須であるが、新生児の未熟な肺においては人工呼吸器管理による肺損傷を生じ、新生児予後を悪化させる。本申請者は新生児における新たな呼吸循環管理法として、人工胎盤システムを独自に開発した。本システムは自己肺によるガス交換を行わず、ECMO装置を応用した人工胎盤回路においてガス交換を行い、加温した人工羊水を満たし密閉した保育槽内で早産胎仔を成育させる。本研究計画では人工胎盤システムをカニクイザルに応用し実用化に向けた開発を進める。本研究課題を実行することにより肺損傷を回避した長期呼吸循環管理を可能にすることを最終的な目標とする。