研究課題
若手研究
本研究では,肝スフェロイド内に肝類洞を3次元的に実装し,免疫介在メカニズムによる肝障害を再現可能な肝臓MPSを開発する.肝細胞,類洞内皮細胞,線維芽細胞に加えてコラーゲンを含んだ肝スフェロイドを短時間で凝集させ,従来困難であった臓器スフェロイド中心部における3次元的な血管網の形成と,形成した肝類洞血管内壁におけるクッパー細胞の接着および経血管的な免疫細胞の導入を実現する.クッパー細胞の動態や免疫反応に対する機能評価を設計にフィードバックし, in vitroにおける肝免疫機能の高精度な再現を目指すとともに,創薬や臨床研究の発展への貢献を図る.