研究課題
若手研究
硬性医療用素材の周囲に癌が発生、再発するという報告は従来よりなされており、硬性医療用素材が癌細胞の病態に与える影響、機序の解明は喫緊の課題である。歯科領域では治療に伴いセラミックスといった超硬性素材が用いられ、口腔扁平上皮癌との関連が示唆される。セラミックスは硬性であるために素材表面のがん細胞を観察することが困難であり、超硬性医療用素材による癌細胞への生物的影響は未解明である。本研究では、超硬性素材であるセラミックスが口腔扁平上皮癌の機能、増殖、遊走に与える影響を解明し、その機序に関わるシグナル経路を明らかにする。