研究課題
若手研究
組織修復・再生機能を有する間葉系幹細胞(MSC)は臓器内微小環境の変化に適応してエクソソームを分泌させるなどの性質をもつ。脂肪肝や心停止等により損傷した肝臓を摘出し、機械灌流装置にて肝内微小代謝・免疫環境を調節しつつMSCエクソソームにて組織修復再生させる新しい臓器保存法の開発を行う。肝臓に適した温度・酸素管理できる機械灌流装置を用い、還流液にエクソソームを投与することで臓器保存を行い、肝移植後の抗炎症効果ならびに組織修復再生を評価する。この研究により保存臓器内微小環境と幹細胞の組織修復機能の相互作用や破綻機構が解明できる。更に虚血再灌流障害が生じる疾患の発症機構を解明することにつなげていく。