研究課題
若手研究
既存のカプセル内視鏡は消化管の蠕動運動と同期して受動的に移動するため撮影のタイミングが不規則になる点や小腸,大腸のヒダ構造の影の部分が死角になることで腫瘍を見落としてしまう課題がある.そこで見落としを防ぐため,腫瘍が疑われる箇所に自走可能なカプセル内視鏡の開発が必要である.そのため,本研究では,カプセル内視鏡が胃や腸の任意の位置で留まれる,または腸内を能動的に自走でき,アクチュエータと同期させ広範囲な視野を持つ内視鏡を開発すること,またその電力量を減らすことを目標とする.アクチュエータ,発光素子,受光素子を構成しているキーデバイスは,環境に優しく安価な酸化亜鉛(ZnO)材料を採用する.