研究課題
若手研究
平均寿命の延伸により,視覚障害者の人口は今後増加すると考えられている.中心視野が障害された視覚障害者は,見ようとするところに視線を向けても目標物が見えないため,故意に視線をずらして感度の良い周辺視野で物を見る必要がある(偏心視).しかし,偏心視を獲得していない視覚障害者は,どこへ視線を動かせば良いか模索していることが多く,視覚補助具である拡大鏡や拡大読書器を用いても読み書きに支障をきたしている.本研究では,網膜走査型レーザディスプレイとアイトラッキング技術を組み合わせ,視覚障害者の生活の質の向上を目指した偏心視の獲得訓練が不要な視覚補助具の開発を目的とする.