研究課題
挑戦的研究(開拓)
法的拘束力を伴わないソフトな執行手段の有効性について、入札談合という独占禁止法違反行為の実証分析を通じて明らかにする。入札談合に対する規制手段は、各国競争当局においては、違反行為の発見と罰金(課徴金)という抑止が基本となっており、その実施には談合の発見だけでなく、談合の範囲や関係企業の特定の立証が必要となる。そこで本研究では、計量経済学の手法を応用した談合のスクリーニング(統計的に談合を発見したり、談合に関与した企業を特定するツール)に基づくソフトな執行を新たに提案する。そうした施策の効果を実証分析することにより、ソフトな規制手段の有効性を検証する。