研究課題
挑戦的研究(開拓)
本研究ではSPADイメージセンサーを世界に先駆けて天文観測に導入し観測手法を確立するために、大フォーマットの天文観測用SPADカメラモジュールを開発し、国内望遠鏡に接続することで世界初となるSPADイメージセンサーによる天文観測の実施と評価を行う。本研究で用いるSPADイメージセンサーは高い量子効率と多画素を実現していることに加え、読み出しノイズがゼロの特長を持つ。これにより高速撮像や高分散分光において視野や解像度を維持したまま感度を1桁以上向上させる能力を持つ革新的なイメージセンサーである。将来、CMOSセンサーに代わり短時間の時間軸天文学や高分散の時間変動観測といった新領域を切り拓くことができると期待される。