研究課題
挑戦的研究(開拓)
抵抗スイッチ効果は、次世代のニューロモルフィックコンピューティングや不揮発性メモリへの応用に向けて、最も注目されている現象の一つである。近年我々は、Fe層および酸化物MgO極薄膜の2層電極をもつボロンドープGeナノチャネルデバイスにおいて、3万%にもおよぶ巨大な抵抗スイッチ効果を観測し、さらにそれが大きな磁場依存性を有すること、磁場履歴のメモリ機能を有することを明らかにした。本現象のスピントロニクスデバイス応用を目指して、本研究では、本現象の磁場依存性や磁場に対するメモリ機能の原理を解明し、本現象の巨大化、動作温度の向上、本現象に関わる新規学術の展開およびデバイス応用を目標とする。