研究課題
挑戦的研究(開拓)
水素社会の実現には、再生可能エネルギーによって製造された水素を効率よく運搬する必要があるが、水素を液化しタンカーなどで大量運搬する手段が最も有効とされている。しかし、水素の沸点は20 Kと低いため液体化が難しく、気体冷凍技術の転用が検討・実証研究されているが、効率の低さが障壁となっている。近年、冷凍効率が著しく向上するとされる固体冷凍技術が提案されたが、固体冷媒に希土類元素が多く使用されるなど、多くの問題点を抱えている。本研究は代表者らが開発中の安価でありながら希土類化合物に匹敵する冷凍能力を有する卑金属合金を対象に研究を展開し、レアアースフリー高性能固体冷媒材料群の開発に挑戦する。