研究課題
挑戦的研究(開拓)
本研究課題では、「ロンドン分散力のような弱い相互作用の能動的活用により設計した分子触媒によって、強い分子間力や立体反発のような古典的因子に基づく触媒設計では実現できなかった分子変換や反応選択性制御の実現は可能なのか」という学術的な問いに答えたい。具体的には、基質との間にロンドン分散力が効果的に発現・集積するように遷移金属触媒上の配位子を設計して、従来触媒では困難であったアルケンやアルキンの新しい官能基化反応の創出と反応位置選択性制御、C-H官能基化のサイト選択性制御に取り組む。