研究課題
挑戦的研究(開拓)
本研究では、最大32種類のアミノ酸から成る新型人工タンパク質翻訳系を確立することを目指す。天然型のL-α-アミノ酸だけでなくD-アミノ酸やβ-アミノ酸、γ-アミノ酸、N-メチルアミノ酸等の非天然主鎖骨格をもつアミノ酸を多数導入する。非天然アミノ酸の導入効率は天然アミノ酸よりも低く、多数の非天然アミノ酸を翻訳系に追加することは難易度が高いが、新型人工tRNAの開発により導入効率を高め、この課題を克服する。この翻訳系はタンパク質の構造的・機能的多様性を飛躍的に向上させるため、新規機能性タンパク質・ペプチドの開発基盤として非常に有用であり、この分野の体系を革新する新技術になる。