研究課題
挑戦的研究(開拓)
マクロファージの可塑性や固形癌組織への高い浸潤性に着目し、再生治療や癌治療おけるマクロファージ細胞療法の開発が進められている。しかし、分化成熟したマクロファージは殆ど増殖しないため、in vitroの培養によって治療に必要な数まで拡大できず、これが研究開発の壁となっている。我々が発見した脂質誘導マクロファージ (LIM)は、脂質による刺激培養により少なくとも500日以上もプライマリー状態を維持したまま生存増殖し、莫大な数にまで拡大可能なことを見出した。本研究ではこのLIM技術をプラ ットフォームとし、機能改変LIMによる固形癌およびI型、II型炎症性疾患の新規養子免疫細胞療法の開発を行う。