研究課題
挑戦的研究(開拓)
現在開発されている認知症治療薬の多くは、アミロイドを標的としている。しかしながら、臨床試験において認知機能改善が得られず、開発中止となるものも多い。現在、老齢マウス脈絡叢では、miRNAの生合成や小胞分泌能が著しく機能低下する、という新規かつ独自の結果を得ている。実際に、加齢に伴い発現が顕著に減少する脈絡叢分泌性miRNAの一つ、miR30aは認知症患者の脳脊髄液では減少しており、老齢マウス脈絡叢での過剰発現が、記憶学習を改善することを見出した。本課題は、機能的miRNAをin vitroでの機能評価ではなく、行動スクリーニングで探索する。