研究課題
挑戦的研究(開拓)
物理的エネルギーを経頭蓋で印加して中枢神経系の活動を誘発・修飾し,脳疾患治療に役立てる方法が試みられている.本課題では,弱集束超音波で脳を経頭蓋刺激し,体内生産物であるホルモンや神経伝達物質を標的部位へと強制的に放出させる装置の基盤技術の構築を目指している.特に低強度集束超音波の刺激法を応用し,微小な脳領域の活動を誘起する方法を開発する.微細加工技術を用いて超音波アレイを試作し,標的位置ズレの修正に磁気共鳴画像法を用いて位置を補正する方法を開発する.また,モデル動物を用いて本法の性能を評価する.ヒトへの医療応用に向け,中枢神経系の経頭蓋刺激システムを構築し,実用化技術へと橋渡しをする.