研究課題
挑戦的研究(開拓)
本研究の目的はタッチパネルにおける触覚提示の高品位化であり、そのために静電刺激と電気刺激という二つの手法を、理論と実装の両面で統一する。これらは従来全く別の、相反する刺激手法とされてきた。しかし「皮膚の角質層のキャパシタンス成分」に着目し、そこへの充放電サイクルを考慮すると、不導体層を必要としない静電気力の発生と、効率的な神経電気刺激とが同時に可能となる。本研究では皮膚の実測に基づくモデル化によって静電刺激と電気刺激を統一的に理解するとともに、同一の刺激装置および電極によって静電気刺激と電気刺激を同時に、さらにはそれぞれを独立かつ安定に実現する。