研究課題
挑戦的研究(開拓)
先行研究において、代表者は細菌のナノスケール表面性状が細菌の主要炭素源であるナノ粒子の獲得を制御する主要因であることを発見した。しかし、現状の表面性状測定には多くの技術的制約があり、外洋等の試料や多検体の測定が困難で、天然環境中の細菌表面性状の分布把握を阻んでいる。そこで、本研究では分担者が開発した最新の1細胞蛍光強度測定デバイスを応用し、細菌表面性状測定の簡便化・高速化を目指す。本研究の成功は、様々な環境中での細菌表面性状の把握を可能にし、ナノ粒子を介した細菌の炭素循環への影響解明につながる。さらに、本研究で開発する新規測定法は海洋学以外の他分野研究にも応用可能と考える。