研究課題
挑戦的研究(萌芽)
本研究は,世界的に議論されている新たな規制手法(共同規制,媒介者規制,サプライチェーン規制等)や,日本で繰り返し議論されながら立法に至らない手法(行政による消費者被害回復,行政的没収等)などの立法上の課題について,日本行政法学がまったく貢献できていない現状に鑑み,行政法学における立法論(法制度設計論)の広角的な再構築を試みるものである。これが成功すれば,立法過程に対して,経済学等とは異なる,法律学独自の寄与を扱う「立法学」の姿を,行政法上の手法に限ってではあるが,明確に描き出すことができる。