研究課題
挑戦的研究(萌芽)
これまで、投資家の認知の歪みが実際の投資行動に影響するという仮説はさまざまな研究で立てられていたが、それを実証する研究はほぼ皆無だった。本研究では、世界で初めて大規模データでこうした研究の不在を埋める。具体的には、投資家アンケートで収集する投資家の時間割引率(≒せっかち度)や双極割引率(≒衝動性)等で定量化される「認知の歪み」と「実際の投資行動」の関係を分析し、両者の関係と背景のメカニズムを解明する。例えば、時間割引率と投資行動との関係においては、アンケートによる測定で得られた投資家の時間割引率(≒せっかち度)が、損失局面での買い増しや損切り等の投資行動にどのように影響するかを解明する。