研究課題
挑戦的研究(萌芽)
自閉スペクトラム症(ASD)では、感覚過敏や易刺激性のため、かんしゃくやパニックを起こし、学校や家庭場面でその対応に苦慮することがしばしばある。本研究では、継時的測定により、イライラやストレスによる心拍数変化を検出することで、①教員や養育者が、子どもの癇癪やパニックを未然に把握し、②子ども自身が自分の心理状態をセルフモニタリングできる、学校や自宅で使用可能なストレス検知システムを構築する。広く社会に浸透したデジタル技術を教育や支援の場で活用し、個人内での心拍数変動という客観的指標を、予防という新しい観点から要支援児への介入に活用し、支援者や当事者の困り感を軽減することを目指す。