研究課題
挑戦的研究(萌芽)
機器や構造物の持続的な使用のためには「壊れない材料」の実現が望まれる。申請者は近年、ナノ~マイクロサイズの金属単結晶に対する引張圧縮疲労試験に成功し、表面からの仮想力(鏡像力)が材料全体に作用し、バルクとは異なる疲労挙動を示すことを明らかにした。本研究では、力学的な設計指針に基づいた材料表面のメタ構造化によって、微小材料の高疲労耐性化に挑戦する。緻密な実験と解析によって、幾何学形状を付与した材料表面が転位運動に及ぼす力学的支配機構の詳細を明らかにし、微小材料の疲労耐性向上に資するanti-fatigue表面の実現を試みる。